イギリス英語で「大喜び」を意味するChuffed(チャフト)
アメリカのテレビ番組を見ていたら、イギリスに引越ししたアメリカ人夫婦がインタビューを受けていました。夫の仕事の関係でロンドンに駐在することになったそうで、イギリスでの新居が見つかって「大喜びしてる」と話していました。その時、「イギリス英語では、こういうときにChuffedと言うんですよね」とイギリス英語の訛りを真似しながら紹介していました。
Chuffedは形容詞で、「very pleased(とても嬉んでいる)」という意味だそうです。日常会話で使うスラングのようです。私にとっても初耳の単語です。
グーグル先生で検索すると、こんな結果が出ています。最近は、グーグル検索の結果で英語の発音も確認できるのが便利ですね。
ここ10年〜20年ほどで急速に広く使われるようになったスラングのようです。もしイギリス人と会話をしていて、相手がI feel chuffedと言ったら、私なら間違いなく聞き返すことになっていました。What do you mean?(どういう意味?)とか、What's "Chuffed?"(チャフトって何?)という具合に。よっぽどイギリス英語に慣れたアメリカ人でない限り、一般的なアメリカ人は知らない単語だと思います。
イギリス人やオーストラリア人が話していたのですが、アメリカ人やカナダ人と話す場合、「多分この単語は知らないだろうなぁ」と思うイギリスやオーストラリアのスラングは避けて、わかりやすく言い換えて話すそうです。日本でも、地方出身の人が東京に引っ越してきたとき、ディープな方言は避けてなるべく標準語で話そうとする感じと似ています。
逆に、アメリカ人がイギリス人と話すときに、「この単語は知らないだろうな」というような気遣いはあまりしないように思います。それはハリウッド映画やその他のメディアでアメリカ英語の方が世界標準になっているため、イギリス人やオーストラリア人はアメリカ英語を聴き慣れているということが大きいと思います。
英語はもともとイギリス(イングランド)の言葉だから「イングリッシュ」という歴史的背景はあるのですが、すでにアメリカ英語の方が世界標準になっていると言っても過言ではないでしょう。(イギリス人はこれに異議を唱えると思いますが)。
ここで思い出したのが、アメリカ人の友人で、ヨーロッパ系のテレビ制作会社に勤務していた人のことです。この友人の上司はスコットランド人で、もちろんスコットランド訛りがあるそうです。このアメリカ人の友人は、「何年も一緒に仕事をしているうちにスコットランド英語がかなりわかるようになった」と豪語していました。
それから数年後、このアメリカ人の友人と一緒に海外旅行に行くことがありました。その旅先でスコットランドから旅行に来ている同年代の人と仲良くなり、1日一緒に観光することになりました。すると、このスコットランド人が話す英語が、かなり聞き取りづらく、私もこのアメリカ人の友人も何度も聞き返すことになったのです。逆に、このスコットランド人は、私たちが話すアメリカ英語を聞き返すことは一度もなく、全てスムーズに意思の疎通ができていました。
このスコットランド人と別れた後、アメリカ人の友人が、「上司がスコットランド人だからスコットランド訛りは聞き取れるようになったと思ってたんだけど、、、」とぼそりと呟いたのです。
すかさず私が言ったのが、
「スコットランド人の上司は、アメリカ人の部下にも正確に指示が伝わるよう、訛りをかなり修正して話してたんだね」
ということです。
それでもそのスコットランド人上司の英語にはかなり訛りがあったので、このアメリカ人の友人はそれがスコットランドで自然に話されている言葉と勘違いしていたのでしょう。まさに、イギリス人やオーストラリア人が、アメリカ人と話をするときに「手加減」してくれるということを証明している例だと思います。
そして海外の旅行先で知り合った生粋のスコットランド人は、私たちに手加減することを知らず、自分が地元エジンバラで使っている話し方をそのまま修正せずに使ったので、私たちには4、5割程度しか話している内容が伝わってこなかったのだと思います。アメリカで放送されるスコットランド映画に英語の字幕がつくのが普通であることを考えると、聞き取れなくて当然です。
それにしても、本当にこのスコットランド人は一切容赦なく、スコットランド訛り(訛り以上に、使う単語そのものがアメリカ英語と全然違う)話し方で、本当に驚きました。しかもこっちが話すアメリカ英語の内容は100%理解していたのですから、なんだか一方通行のコミュニケーションになって変な具合になっていたと思います。
このスコットランド人は、自分が誰にでもわかる「標準語」を話していたと思っていたのかもしれません。日本で地方出身者が標準語を話しているつもりなのが、実は方言が丸出しだったというのに似ていたかもしれません。
Chuffedは形容詞で、「very pleased(とても嬉んでいる)」という意味だそうです。日常会話で使うスラングのようです。私にとっても初耳の単語です。
グーグル先生で検索すると、こんな結果が出ています。最近は、グーグル検索の結果で英語の発音も確認できるのが便利ですね。
(画像:Google検索)
ここ10年〜20年ほどで急速に広く使われるようになったスラングのようです。もしイギリス人と会話をしていて、相手がI feel chuffedと言ったら、私なら間違いなく聞き返すことになっていました。What do you mean?(どういう意味?)とか、What's "Chuffed?"(チャフトって何?)という具合に。よっぽどイギリス英語に慣れたアメリカ人でない限り、一般的なアメリカ人は知らない単語だと思います。
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イギリス人やオーストラリア人が話していたのですが、アメリカ人やカナダ人と話す場合、「多分この単語は知らないだろうなぁ」と思うイギリスやオーストラリアのスラングは避けて、わかりやすく言い換えて話すそうです。日本でも、地方出身の人が東京に引っ越してきたとき、ディープな方言は避けてなるべく標準語で話そうとする感じと似ています。
逆に、アメリカ人がイギリス人と話すときに、「この単語は知らないだろうな」というような気遣いはあまりしないように思います。それはハリウッド映画やその他のメディアでアメリカ英語の方が世界標準になっているため、イギリス人やオーストラリア人はアメリカ英語を聴き慣れているということが大きいと思います。
英語はもともとイギリス(イングランド)の言葉だから「イングリッシュ」という歴史的背景はあるのですが、すでにアメリカ英語の方が世界標準になっていると言っても過言ではないでしょう。(イギリス人はこれに異議を唱えると思いますが)。
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ここで思い出したのが、アメリカ人の友人で、ヨーロッパ系のテレビ制作会社に勤務していた人のことです。この友人の上司はスコットランド人で、もちろんスコットランド訛りがあるそうです。このアメリカ人の友人は、「何年も一緒に仕事をしているうちにスコットランド英語がかなりわかるようになった」と豪語していました。
それから数年後、このアメリカ人の友人と一緒に海外旅行に行くことがありました。その旅先でスコットランドから旅行に来ている同年代の人と仲良くなり、1日一緒に観光することになりました。すると、このスコットランド人が話す英語が、かなり聞き取りづらく、私もこのアメリカ人の友人も何度も聞き返すことになったのです。逆に、このスコットランド人は、私たちが話すアメリカ英語を聞き返すことは一度もなく、全てスムーズに意思の疎通ができていました。
このスコットランド人と別れた後、アメリカ人の友人が、「上司がスコットランド人だからスコットランド訛りは聞き取れるようになったと思ってたんだけど、、、」とぼそりと呟いたのです。
すかさず私が言ったのが、
「スコットランド人の上司は、アメリカ人の部下にも正確に指示が伝わるよう、訛りをかなり修正して話してたんだね」
ということです。
それでもそのスコットランド人上司の英語にはかなり訛りがあったので、このアメリカ人の友人はそれがスコットランドで自然に話されている言葉と勘違いしていたのでしょう。まさに、イギリス人やオーストラリア人が、アメリカ人と話をするときに「手加減」してくれるということを証明している例だと思います。
そして海外の旅行先で知り合った生粋のスコットランド人は、私たちに手加減することを知らず、自分が地元エジンバラで使っている話し方をそのまま修正せずに使ったので、私たちには4、5割程度しか話している内容が伝わってこなかったのだと思います。アメリカで放送されるスコットランド映画に英語の字幕がつくのが普通であることを考えると、聞き取れなくて当然です。
それにしても、本当にこのスコットランド人は一切容赦なく、スコットランド訛り(訛り以上に、使う単語そのものがアメリカ英語と全然違う)話し方で、本当に驚きました。しかもこっちが話すアメリカ英語の内容は100%理解していたのですから、なんだか一方通行のコミュニケーションになって変な具合になっていたと思います。
このスコットランド人は、自分が誰にでもわかる「標準語」を話していたと思っていたのかもしれません。日本で地方出身者が標準語を話しているつもりなのが、実は方言が丸出しだったというのに似ていたかもしれません。
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