渡米する人は病院で使える正しい体の部位を英語で言えるようにしておきましょう
日本人の多くの人は、基本的な体の部位を英語で言うことができると思います。ヘッド、フェイス、アーム、レッグ、フィンガー、ネイル、等々。多くが日本語としても使われているので、ゼロから暗記しないといけない訳ではありません。しかし、意外と正確に英語で言えない体の部位というのもあります。
これはアメリカ人の知人から聞いた笑い話なのです。彼がテキサスで大学院生だったとき、同級生の中に日本人留学生がいたそうです。この留学生は日本人の奥さんを連れて留学していたそう。エンジニアリング学部の学生で、英語はお世辞にも上手な学生ではなかったそうです。
ある日のこと、この日本人学生の奥さんが突然病気になり、慌ててテキサスの病院に連れて行ったことがあったそうです。奥さんは全く英語が話せなかったので、夫である彼が事情を病院の受付の人に説明した時のこと。
「マイ・ワイフ、、、ハズ、、、イッチー・プッ・シー」
このアメリカ人の知人は、この出来事を鉄板のお笑いネタとして機会があるたびに話している様子で、苦笑しながら話してくれました。
しかしいざ病気や怪我をして病院に行く状況になった時、本人たちは笑える話ではありません。正しく体の部位や症状を英語で言えるようになっておかないと、うまくお医者さんに伝えることができず、適切に診療してもらえない可能性があるのですから。
この日本人男子学生は、女性の体の部位を指す医療用語を知らなかったのでしょう。一般的な(卑猥な言葉としての)単語は知っていたので、慌てた状況で思わずその卑猥な単語を使って妻の症状を説明してしまったという「笑い話」です。
奥さんの症状は深刻ではなかったので、この男子学生も、おそらく自虐的に、病院の受付で笑われたと同級生に話したのでしょう。
「オシリ」を意味する「アス(A・S・S)」という単語も、アメリカの日常会話でよく使われる単語です。下品な言葉なので、本当に仲がいい間柄でないと使えない言葉です。もしお尻に病気を抱えて病院に行く時、もちろん「アス(A・S・S)」を使って症状を説明すると笑われることになります。
医学的に「オシリ」と言いたい場合、buttocks(バトックス)というのが一般的です。それを略してbutts(バッツ)と言うこともできます。婉曲的に「bottom(ボトム=底)」と言うこともできますが、これは医学用語ではなくあくまで婉曲表現です。日常会話でも、真面目に「オシリ(臀部)」と言いたい場合は、buttocks(バトックス)を使います。決して下品な「アス(A・S・S)」と言うことはありません。
痔になったりして肛門科を診療しないといけない時などに、日本人でも知っている「アス
・ホール」とは決して言ってはいけません。これは非常に下品な言い方だけでなく、相手を侮辱する言葉でもあるからです。おそらく、それを聞いたお医者さんは笑って許してくれるとは思いますが、冷笑されることは確実です。医学的に言いたい場合は、「エイナス」と言うようにしましょう。
英単語が日本語にも浸透し、体の部位くらいは英語で言える(と思っている)日本人が多いと思います。特に英語を勉強して留学してきた日本人学生などは、英語が少し喋れるようになって楽勝と思っているかもしれません。しかし意外と、(下品ではない)体の部位を正しく説明する言い方が盲点になっているように思います。
特に少し専門的な医療用語になってくると、ラテン語を語源にした単語が多いので、最初は覚えるのに一苦労します。例えば、心臓は普通「heart(ハート)」ですが、医学用語では「cardio-(カーディオ)」と言います。「心疾患」は「cardiovascular disease(カーディオ・ヴァスキュラー・ディジーズ)」と言います。「心臓外科医」は、「cardiac surgeon(カーディアック・サージョン)」。「有酸素運動」を「カーディオ」と言うのは、心拍数を上げて心機能をアップする運動だからです。
この他にも、ラテン語やギリシャ語が語源の英語の医学用語をまとめたサイトがあったのでご紹介します。いきなり全部を覚えるのは難しいですが、興味ある病名や症状の専門用語を調べるとき、その単語の一部にこうしたギリシャ語やラテン語が語源が一部にほぼ必ず使われているので、そこを意識して覚えるようにすると理解しやすくなるでしょう。
例えば、以下の例の最初に登場する「黒」を意味するギリシャ語が語源の「melano-(メラノ)」ですが、「悪性皮膚ガン」のことを「melanoma(メラノーマ)」と言います。日焼けやシミの原因である「メラニン」も、まさにこの「melano-(メラノ)」が語源です。日本語でも、知らずにこうした医療用語を使っていますね。
(Source: https://www.pocketanatomy.com/teaching-anatomy/the-anatomy-of-medical-jargon)
これはアメリカ人の知人から聞いた笑い話なのです。彼がテキサスで大学院生だったとき、同級生の中に日本人留学生がいたそうです。この留学生は日本人の奥さんを連れて留学していたそう。エンジニアリング学部の学生で、英語はお世辞にも上手な学生ではなかったそうです。
ある日のこと、この日本人学生の奥さんが突然病気になり、慌ててテキサスの病院に連れて行ったことがあったそうです。奥さんは全く英語が話せなかったので、夫である彼が事情を病院の受付の人に説明した時のこと。
「マイ・ワイフ、、、ハズ、、、イッチー・プッ・シー」
このアメリカ人の知人は、この出来事を鉄板のお笑いネタとして機会があるたびに話している様子で、苦笑しながら話してくれました。
しかしいざ病気や怪我をして病院に行く状況になった時、本人たちは笑える話ではありません。正しく体の部位や症状を英語で言えるようになっておかないと、うまくお医者さんに伝えることができず、適切に診療してもらえない可能性があるのですから。
この日本人男子学生は、女性の体の部位を指す医療用語を知らなかったのでしょう。一般的な(卑猥な言葉としての)単語は知っていたので、慌てた状況で思わずその卑猥な単語を使って妻の症状を説明してしまったという「笑い話」です。
奥さんの症状は深刻ではなかったので、この男子学生も、おそらく自虐的に、病院の受付で笑われたと同級生に話したのでしょう。
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「オシリ」を意味する「アス(A・S・S)」という単語も、アメリカの日常会話でよく使われる単語です。下品な言葉なので、本当に仲がいい間柄でないと使えない言葉です。もしお尻に病気を抱えて病院に行く時、もちろん「アス(A・S・S)」を使って症状を説明すると笑われることになります。
医学的に「オシリ」と言いたい場合、buttocks(バトックス)というのが一般的です。それを略してbutts(バッツ)と言うこともできます。婉曲的に「bottom(ボトム=底)」と言うこともできますが、これは医学用語ではなくあくまで婉曲表現です。日常会話でも、真面目に「オシリ(臀部)」と言いたい場合は、buttocks(バトックス)を使います。決して下品な「アス(A・S・S)」と言うことはありません。
痔になったりして肛門科を診療しないといけない時などに、日本人でも知っている「アス
・ホール」とは決して言ってはいけません。これは非常に下品な言い方だけでなく、相手を侮辱する言葉でもあるからです。おそらく、それを聞いたお医者さんは笑って許してくれるとは思いますが、冷笑されることは確実です。医学的に言いたい場合は、「エイナス」と言うようにしましょう。
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英単語が日本語にも浸透し、体の部位くらいは英語で言える(と思っている)日本人が多いと思います。特に英語を勉強して留学してきた日本人学生などは、英語が少し喋れるようになって楽勝と思っているかもしれません。しかし意外と、(下品ではない)体の部位を正しく説明する言い方が盲点になっているように思います。
特に少し専門的な医療用語になってくると、ラテン語を語源にした単語が多いので、最初は覚えるのに一苦労します。例えば、心臓は普通「heart(ハート)」ですが、医学用語では「cardio-(カーディオ)」と言います。「心疾患」は「cardiovascular disease(カーディオ・ヴァスキュラー・ディジーズ)」と言います。「心臓外科医」は、「cardiac surgeon(カーディアック・サージョン)」。「有酸素運動」を「カーディオ」と言うのは、心拍数を上げて心機能をアップする運動だからです。
この他にも、ラテン語やギリシャ語が語源の英語の医学用語をまとめたサイトがあったのでご紹介します。いきなり全部を覚えるのは難しいですが、興味ある病名や症状の専門用語を調べるとき、その単語の一部にこうしたギリシャ語やラテン語が語源が一部にほぼ必ず使われているので、そこを意識して覚えるようにすると理解しやすくなるでしょう。
例えば、以下の例の最初に登場する「黒」を意味するギリシャ語が語源の「melano-(メラノ)」ですが、「悪性皮膚ガン」のことを「melanoma(メラノーマ)」と言います。日焼けやシミの原因である「メラニン」も、まさにこの「melano-(メラノ)」が語源です。日本語でも、知らずにこうした医療用語を使っていますね。
(Source: https://www.pocketanatomy.com/teaching-anatomy/the-anatomy-of-medical-jargon)
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