英語にある3つの「ウェザー」:whether, weather, & wether

英単語の「ウェザー」には3種類あるのをご存知?パッと思いつくのは、「天気」の「ウェザー(weather)」と、接続詞「〜かどうか」の「ウェザー(whether)」ではないでしょうか。3つ目の「ウェザー」は、「wether」です。この意味を知っている人はかなりの英語通です。



この、日本人にはあまり知られていない「ウェザー(wether)」は、「去勢された雄羊や雄ヤギ」を指します。「天気」や「〜かどうか」に比べて、日常会話ではグッと利用頻度は少なそうな単語なので、日本人でも知らない人が多くて当然ですね。

ですが、本来の「去勢された雄羊や雄ヤギ」というよりも、「bellwether」という表現で、日常的によく使われているのでこちらの方を覚えたほうがいいでしょう。


「bell(ベル・鈴) + wether(去勢された雄羊や雄ヤギ)」

= (羊の群れを先導する)鈴付き羊

= 〔業界などの〕先導者、先導[指標]となるもの

= 〔流行などの〕先端を行く人[もの]



という意味になります。

昨日も、アメリカのニュース番組を見ていたら、レポーターが「That is a bellwether(それが指標となるものです)」と使っていました。


この比喩を使って、他にもこのような応用表現があります:

bellwether case =先例となる訴訟
bellwether of trends =将来の動向を示すもの


こういう比喩表現を、適所で正しくさらっと使えるようになると、相手に伝えたいことがすっと伝わり、ネイティブとのコミュニケーションがとてもスムーズに取れるようになります。

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