動画を「撮影する」ことを英語では「撃つ(shoot)」と言います
昨日放送された日本のテレビ番組「火曜サプライズ」が、「藤森が3年間住んだ香港でアポなし旅DAIGOと11品食い倒れ旅」という内容でした。その中で、お笑い芸人の藤森さんが英語でレストランなどに撮影許可を取るシーンがありました。
そんなに流暢な英語という感じではないものの、ちゃんと意味が通じる英語を話されていました。香港に3年住んでいただけあり、英語を話すことに慣れていない日本人に特有の「物怖じ感」がなかったのが好印象でした。広東語も少し披露されていたのが「外国語好き」の私としては楽しめました。
そして藤森さんは、とあるレストランで、「撮影いいですか?」とこんな風に英語で尋ねていました。
日本語に訳すと、
「日本のテレビ番組
チューズデイ・サプライズ、知ってる?
撮ってOK?」
となります。
一番の注目は、「撮影する」を英語では「shoot(撃つ)」と言うことです。藤森さんはちゃんとその英単語を知って使っていました。本来、「shoot」は「銃などを発射する」という意味です。
それが転じて、「(メールやデータを)急いで送る」という意味や、「(釣り糸などを)投げる」、「(バスケットボールなどで得点を)入れる」、「撮影する」などの意味が派生しています。
先週、全米では立て続けに無差別銃撃事件が3件起きました。そして今日はマンハッタンのタイムズ・スクエアで、バイクのエンジン音を銃撃事件と誤解した群衆が大パニックを起こしたことがニュースになっていました。
そんな心理状況にあるので、日本のテレビで「Shoot, OK?」という唐突な英語を聞いて、思わずドキッとしてしまいました。というのも、文字通り訳すと、「撃っていい?」となってしまうからです。
香港の店員さんは、会話冒頭の文脈もあり、もちろんそんな誤解はせず、快く「撮影していいよ」と許可してくれていましたが、今のピリピリしたアメリカで、レストランの店員さんに「Shoot, OK?」と聞くのは不安です。
ちゃんと、「動画を撮影していいでしょうか?(Could we shoot a video here?)」と目的語の「a video(動画)」を付けて文章にして言わないと、単語だけで「Shoot, OK?」だと、「撃ってもいい?」と誤解されかねません。
藤森さんの英語は、間違った単語は使っていないのですが、英語の文章になっていないというのが決定的な欠点です。単語を並べただけ、という話し方になっています。そのため、英語がネイティブの人にしてみると、意味はかろうじて通じますがかなりつたない英語に聞こえます。
彼の英語を添削すると、次のようになります。
We are a Japanese TV program.
Do you know Kayo Sapuraizu which means Tuesday Surprises?
Could we shoot a video here?
ちょっとしたことですが、ちゃんと主語や目的語(太字部分)を明確に述べたり、Do you knowの疑問文の順序を正しい順番にするだけで、グッと英語がレベルアップします。
また、前述したように「shoot」は「撃つ」というのが本来の意味なので、その誤解を受けないためには、「film」という別の動詞を使う方が安全です。
「film」は、名詞としては「映画」や「フィルム」という意味ですが、動詞だと「撮影する」の意味になります。
Could we film a video here?と言えば、「ここで撮影してもいいですか?」となります。
このテレビ番組のなかで、藤森さんは別のレストランで「Camera OK?」とも聞いていました。「カメラ、OK?」と、これまた文章にはなっていないものの意味は通じるというやつです。
これを聞いて連想したのが、テレビ東京の人気番組「Youは何しに日本へ」です。面白い海外からの観光客へインタビューしているのでよく見ているのですが、成田空港に張り付いている日本人のテレビ局の人が、外国人にいつも決まって「Interview, OK?(インタビュー、OK?)」と聞いているのを連想しました。
これを聞くたびに、その英語力のつたなさに脱力します。そもそも、「interview(インタビュー)」という単語は、日本語の「インタビュー」とは微妙に違うニュアンスなので、完全に間違いではないものの変な使い方です。そして、この「1単語+OK?」というテッパンのジャパニーズ・イングリッシュ・・・。
英会話初心者はそこから始めればいいですが、仕事で英語を使っている以上、そこに足踏みしたまま「1単語+OK?」のテッパン表現を多用することをいつかは卒業していただきたいですね。
そんなに流暢な英語という感じではないものの、ちゃんと意味が通じる英語を話されていました。香港に3年住んでいただけあり、英語を話すことに慣れていない日本人に特有の「物怖じ感」がなかったのが好印象でした。広東語も少し披露されていたのが「外国語好き」の私としては楽しめました。
そして藤森さんは、とあるレストランで、「撮影いいですか?」とこんな風に英語で尋ねていました。
Japanese TV program
Tuesday Surprise do you know?
Shoot, OK?
日本語に訳すと、
「日本のテレビ番組
チューズデイ・サプライズ、知ってる?
撮ってOK?」
となります。
一番の注目は、「撮影する」を英語では「shoot(撃つ)」と言うことです。藤森さんはちゃんとその英単語を知って使っていました。本来、「shoot」は「銃などを発射する」という意味です。
それが転じて、「(メールやデータを)急いで送る」という意味や、「(釣り糸などを)投げる」、「(バスケットボールなどで得点を)入れる」、「撮影する」などの意味が派生しています。
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先週、全米では立て続けに無差別銃撃事件が3件起きました。そして今日はマンハッタンのタイムズ・スクエアで、バイクのエンジン音を銃撃事件と誤解した群衆が大パニックを起こしたことがニュースになっていました。
そんな心理状況にあるので、日本のテレビで「Shoot, OK?」という唐突な英語を聞いて、思わずドキッとしてしまいました。というのも、文字通り訳すと、「撃っていい?」となってしまうからです。
香港の店員さんは、会話冒頭の文脈もあり、もちろんそんな誤解はせず、快く「撮影していいよ」と許可してくれていましたが、今のピリピリしたアメリカで、レストランの店員さんに「Shoot, OK?」と聞くのは不安です。
ちゃんと、「動画を撮影していいでしょうか?(Could we shoot a video here?)」と目的語の「a video(動画)」を付けて文章にして言わないと、単語だけで「Shoot, OK?」だと、「撃ってもいい?」と誤解されかねません。
藤森さんの英語は、間違った単語は使っていないのですが、英語の文章になっていないというのが決定的な欠点です。単語を並べただけ、という話し方になっています。そのため、英語がネイティブの人にしてみると、意味はかろうじて通じますがかなりつたない英語に聞こえます。
彼の英語を添削すると、次のようになります。
We are a Japanese TV program.
Do you know Kayo Sapuraizu which means Tuesday Surprises?
Could we shoot a video here?
ちょっとしたことですが、ちゃんと主語や目的語(太字部分)を明確に述べたり、Do you knowの疑問文の順序を正しい順番にするだけで、グッと英語がレベルアップします。
また、前述したように「shoot」は「撃つ」というのが本来の意味なので、その誤解を受けないためには、「film」という別の動詞を使う方が安全です。
「film」は、名詞としては「映画」や「フィルム」という意味ですが、動詞だと「撮影する」の意味になります。
Could we film a video here?と言えば、「ここで撮影してもいいですか?」となります。
このテレビ番組のなかで、藤森さんは別のレストランで「Camera OK?」とも聞いていました。「カメラ、OK?」と、これまた文章にはなっていないものの意味は通じるというやつです。
これを聞いて連想したのが、テレビ東京の人気番組「Youは何しに日本へ」です。面白い海外からの観光客へインタビューしているのでよく見ているのですが、成田空港に張り付いている日本人のテレビ局の人が、外国人にいつも決まって「Interview, OK?(インタビュー、OK?)」と聞いているのを連想しました。
これを聞くたびに、その英語力のつたなさに脱力します。そもそも、「interview(インタビュー)」という単語は、日本語の「インタビュー」とは微妙に違うニュアンスなので、完全に間違いではないものの変な使い方です。そして、この「1単語+OK?」というテッパンのジャパニーズ・イングリッシュ・・・。
英会話初心者はそこから始めればいいですが、仕事で英語を使っている以上、そこに足踏みしたまま「1単語+OK?」のテッパン表現を多用することをいつかは卒業していただきたいですね。
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