アメリカ人が興味がないときにする短い羊のような鳴き声「メ(Meh)」

外国語を習得するときには、ジェスチャーや「言葉にならない言葉」も知っていないと困ることがある。例えば、日本語で静かにしてと「しー」というのは、英語でも唇の前に人差し指を立てて"Shhh"(シュの音に近い)と言い非常に似ているが、自分を指差すときに人差し指で自分の鼻(顔の中心)を指すのはとても日本人的でアメリカ人には不思議に映る。アメリカ人が自分を指差す場合、胸の中心を指でさすのが普通だ。


移民国家であるアメリカでは、インド出身の人と出会う機会も多いのだが、インド人がうなずくときは、首を横に振るので注意が必要だ。日本人が首を横に振るのとはやや違って、首振り人形のように首を左右にかしげる動作。うなずいているのに「首を横に振る」ので日本人にはとても違和感がある。このことを知らないと誤解してしまう可能性が大だ。

日本のテレビでも、インドの旅行番組やインド人にインタビューする番組で、この「首振り」ジェスチャーを見ることがあるので是非とも注意して見て欲しい。アメリカ人も、うなずく時は日本人と同じように頭を縦に振るので、インド人の頭の横振りには注意しないといけないとアメリカ人の知人が話していた。

前置きが長くなってしまったが、今回ご紹介したい英語の便利な表現が、興味がないときにアメリカ人が発する「Meh(メ)」という音。ヤギや羊の「メェ〜」という音を短くしたような「メ」。「興味がない」とか「(期待したほど)大したことない」という意思表示をしたいときにする間投詞。

やや声を高めに、ヤギが短く鳴いているように「メッ」と言うので、聞いていて可愛らしく思える。「メ」と言いながら一緒に肩をすくめたり、残念そうな顔をするので、そうしたジェスチャーとよく一緒に使われる言葉。

"Was the movie you saw yesterday good?"「昨日見た映画、面白かった?」

"That was . . . meh"「あれは、、、イマイチ」

という感じで使われる。

"Meh, whatever"(どうでもいいよ)

と投げやりな感じで言いたいときにも使える便利な言葉。

女性よりも男性の方がよく使っている印象があるのだが、口数が少ない男性が自分の気持ちを手っ取り早く伝えたいときに多用しているのだろうか。

英会話中に、相手がヤギのような鳴き声をしても驚かないように!




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