アメリカでは読書の季節は夏

読書に適した季節と言えば、日本では断然、秋だろう。「読書の秋」という言葉があるほど。一方、アメリカでは読書の季節というのは夏だ。アメリカでは、"summer reading"(夏の読書)という言い方がある。7月に突入し、夏も本番。夏に読むべき本を紹介するテレビ番組や記事が増えてきている。

これがニューヨークタイムズ紙が紹介する「読書の秋」の特集記事:

Summer Readingこれに飛び込め!気温が上昇し日が長くなる中、あなたのお供に最新で最高の書籍75冊をご紹介(Dive in! Here are 75 of the latest and greatest books to keep you company as temperatures climb and days grow long.)

イギリスのガーディアン紙も、「読書の秋」の特集記事を発表している。

The 25 Best New Books to Add to Your Summer Reading List(夏に読むべき新刊25冊)という記事もある。

なぜ暑い夏が読書の季節かというと、欧米では夏に長期の休暇を取るため、その休みの時間を利用してじっくり読書しようと思う人が多いからみたいだ。夏のビーチで日光浴をしながら読書をする人の姿が多いのもこのためだろう。日本では、なかなか見かけない光景だ。

いつもは忙しくて読書をする時間が取れない大人が、夏のバカンスの期間中に、積み残している本を少しでも読もうと考える人が多いようだ。そういう意味では、クリスマスの休暇期間中も、読書をする人が増える「読書の季節」とも言えるが、夏休みに比べると期間はグッと短くなる。

日本の習慣とは季節感がずれているのが面白い。

そういう意味で似た例として、「お化け」や「幽霊」と言えば日本では夏だが、アメリカでは秋という違いがある。そう、アメリカではハロウィーンがある秋がお化けの季節なのだ。日本では「お化け屋敷」や「肝試し」と言えば夏の風物詩だろう。ここにも日米の間で季節感のギャップがある。

花火も、今週アメリカで行われる独立記念日で盛大に打ち上げられる夏の風物詩ではあるが、大晦日のカウントダウンが終わり新年を迎えると全米で花火が打ち上げられるので、冬の風物詩でもる。日本では新年に花火を打ち上げることはないため、真冬に見る打ち上げ花火は、アメリカならではの習慣だろう。(海外では、新年に花火を打ち上げてお祝いするところが多いみたいだが。)

他にも日本とアメリカの間で季節感のギャップはたくさんありそうだ。

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