英語のリスニング試験を受けるコツ: TOEICが共通テスト参加中止を発表しましたが、、、

来年度実施される大学入学共通テストで、民間の英語資格試験が導入されることになっていますが、その一つ「TOEIC」を運営する国際ビジネスコミュニケーション協会が7月2日、共通テストへの参加を取り下げると発表して混乱を引き起こしているようです。

TOEICに絞り込んで英語の試験対策をしていた学生には痛いニュースとなってしまいました。

このニュースを報道した各社の見出し:

TOEIC、共通テスト参加中止「責任を持った対応難しい」 読売新聞
共通テスト、TOEIC参加取り下げに困惑の声 産経新聞
大学入学共通テスト、制度設計に甘さ TOEIC離脱  日本経済新聞
TOEIC撤退ショック ― 大学入試共通テストに参加せず Yahoo!ニュース
TOEICが大学入試共通テストから撤退 2020年度開始予定の新試験に影響 ねとらぼ


大学入学共通テストに申し込んだ民間試験

  1. ケンブリッジ英語検定
  2. 英検(実用英語技能検定)
  3. GTEC
  4. IELTS 
  5. TEAP 
  6. TEAP CBT 
  7. TOEFL iBT
  8. TOEIC(取り下げ)


新しい制度が導入される初年度は混乱が付き物。そんな導入最初の年に、人生を左右するかもしれない大学受験を受けなければいけない学生の皆さんには、そんな逆風に負けずに乗り切ってほしいです。

そんな受験生を応援する意味も込めて、英語のリスニング試験を受けるコツをご紹介しましょう。これは特に選択式の試験に効果的です。アメリカで出版されている英語で書かれたTOEFL試験対策の参考書にも同じアドバイスが掲載されていました。

そのポイントは、いきなり英語の会話が始まるのを聞くのは、球がどこから飛んでくるのかわからない闇の中でバットを構えているようなものということ。イチローのような天才的バッターでも、どこにピッチャーがいるか見ずにヒットを打つのはとても難しいことです。

英語のリスニングもそれと同じで、なんの話題か全くわからず、いきなり外国語の話を聞いて理解するというのはハードルがとても高いのです。

日本語ですら、友達グループがずっと話していた会話にいきなり途中で参加しても、何を話しているのかすぐにはわからないことがあります。ましてやそれが外国語の英語となると、なんのことを話しているのか想像するのはよっぽどの語学力がないとついていけなくて当然です。(プロの通訳者も、会議内容がわかる資料やキーワードを事前に見せて欲しいとよく言います。それもこれと同じ理由です。)

野球でも、ピッチャーが構えて、これからピッチングすると見て分かれば、球を打つ準備をできます。友達グループが話している輪に参加するときも、事前に彼ら、彼女らがなんの話題について話しているのか知っていれば、すぐに話題についていくことができます。

英語のリスニング試験もそれと同じです。質問ごとに話題が変わるのについていくため、選択方式の試験であれば、どのようなキーワードが回答の選択に入っているか、音声が始まる前に頭に入れておくというのがコツになります。

例えば、回答の選択肢がこのような場合、

A. サリーはボブと3時に会う約束をした
B. サリーは明日は会えないと断った
C. ボブはサリーに明日3時に電話すると約束した
D. ボブはメアリーと明日会う約束をした


流れてくる会話はデートの約束をする男女の会話というのが想像できます。その登場人物が、サリー、ボブ、もしくはメアリーで、誰がいつ会う約束をするのか、もしくはデートを断るのか、想像しながら英語を聞いていると、文脈がつかみやすく心の準備ができます。

全くなんの内容を話すか知らずに、いきなり他人の会話に参加するより、回答の選択肢を事前に目で確認することで、球がどこから飛んでくるのか予想がつき、頭の中が混乱することなくヒットを打ちやすくなります。

来年大学試験を控えている人や、英語の検定試験を受ける準備をしている人には、英単語を暗記するだけではなく、こうした試験を受けるコツも合わせて「研究」すると得点アップにつながりますよ!




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