【英語の落とし穴】果物を「洗う」と言いたい時「wash」とは言いません

イチゴを買って帰った時、家族に「洗って」とお願いするには、英語でなんと言えばいいでしょう?"Please wash strawberries"と「ウォッシュ(wash)」を使うのは間違いなのです。英語を勉強しているみなさん、「ボーと生きてんじゃねーよ」ですよ。



日本の英語教育が良くない一つの理由が、「ウォッシュ(wash) = 洗う」と逐語訳で教えてしまうので、英語には色々な状況によって異なる「洗う」があることを教えないことです。

英語に近い、フランス語やスペイン語、ドイツ語などの話者であれば、1つの単語に対して1つの単語で逐語訳してもほぼ問題ないのですが、日本語のように全然違う言語の場合、1対1で英単語を訳して覚えてしまうと間違ってしまうという落とし穴がたくさんあります。

「ウォッシュ(wash)」も日本語で英語を勉強するときにある落とし穴の一つです。

果物を「洗う」と言いたい場合、「rinse(リンス)」という単語を使うのが正解です。

日本語だと「シャンプーとリンス」の対比で使われているので、「リンス」の元々の意味が「すすぐ」というのを知らない人がいるかもしれません。日本語の「リンス」は、英語だと「conditioner(コンディショナー)」と言います。アメリカのドラッグストアーで「リンス」を買いたい場合、もちろん「リンス(rinse)」では通じないので「conditioner」と言う必要があります。


* * *


英語サイトで「wash(ウォッシュ)」と「rinse(リンス)」の違いは次のように説明されています:


As verbs the difference between wash and rinse

 is that wash is to clean with water while rinse is to wash (something) quickly using water and no soap. 



これを翻訳すると、

動詞としてのwashとrinseの違いは
「ウォッシュ(wash)」は水を使ってきれいにすることであり、「リンス(rinse)」は石鹸を使わずに水で手早く洗うこと。

となります。


「ウォッシュ(wash)」は、洗濯や、洗車、手を石鹸でしっかり洗うイメージで、「リンス(rinse)」は石鹸を使わずに水で軽く洗うイメージです。「リンス」の中には「石鹸をすすぐ」という意味も含まれます。

「リンス(rinse)」を「すすぐ」と日本語訳してしまったのは罪だと思います。それはあくまで一部の意味でしかなく、本来は「(石鹸を使わず)水で手早く洗う」という意味なのです。

もし"wash fruits(果物を洗う)"と言ってしまうと、石鹸を使ってゴシゴシ洗うイメージです。もしかすると、果物を洗濯機や食洗機に入れて洗う様子をイメージしてしまうアメリカ人がいるかもしれません。それくらい、「果物を洗う」のに「ウォッシュ(wash)」を使うのには違和感があり間違いなのです。



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